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親指の運動

外反母趾治療のために、手でやる体操も、ホーマン体操も、自分で行うのですが、他動運動なので筋力強化にはなりません。靴をはいて歩くことにより、弱ってしまった筋肉を鍛え直すには、自分で筋肉を動かして強化するしかありません。

外反母趾で、外側に曲がった親指を、元に戻せる足の筋肉は一つしかありません。親指を内側に曲げることを外転、外側に曲がった位置を外反といいます。ですから、親指を元に戻すのは母趾外転筋なのです。

親指を外転させることは、意外に難しく目でながめながらやってもなかなかできません。そのため、親指だけでなく、全部の指を広げようと何度かやって慣れてください。すると母趾外転筋の筋肉も収縮するのを感じますから。筋肉が収縮するのを感じたら、5秒か10秒、力を入れ続けてください。

もう一つの方法は、座って足の裏を床につけ、ホーマン体操と同じように踵と踵、親指の付け根と付け根が合うように両足をくっつけます。

外反母趾では、親指の付け根を合わせても親指は離れてしまいます。この離れた親指同士をくっつける努力をします。この時、親指を底屈しないでがんばります。最初、どうしてもできなければ少し足を床から浮かせて、親指を少しだけ屈曲しながら行いましょう。

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