靴による保存療法は、外反母趾を予防する靴が、保存療法の靴の基本になります。その上で外反母趾による痛みを靴で治療するのです。
外反母趾で親指の付け根が靴に当たって痛いからといって、ただ幅の広い靴を買うのは間違いです。
一時的には、痛みが減りますが、長期的に見ると、かえって変形を強くします。痛くないと、油断して、足が広がってしまい、外反母趾がひどくなることも、少なくありません。
外反母趾を治療する靴は、次のポイントを兼ね備えていなければなりません。
(1) 外反母趾を予防する靴としての、基本的な条件に合っている。
(2) 痛い場所が押されないように改良されている。
(3) 中足骨骨頭の中枢部で中足骨が横に広がらないように、横アーチ・縦アーチが下がらないように、しっかり支持されている。