手術後3週目からは、定期的に足を上げるのを習慣にしながら、日常生活に戻ります。2、3時間おきに5分間、足を心臓より30cmくらい高く上げ、足首と足指の屈伸運動を行います。
この時期には、自分の足の力で動かすなら、足指を屈伸させても心配はありません。とはいっても、運動により痛みが強くなるようならば2、3日少し休んでから再開してください。運動後に少々痛くても、翌日に痛みが消えていれば、効果的で危険の少ない運動量といえます。
こうやって痛みを指標に、フィードバックしながら、最適な運動量を決めていきます。
手術後4週目に入れば、骨はまだついていませんが、軟部組織の修復は一応完成するので足底板を着けて、足先にも体重をかけ始めます。
そして、約3週間かけて、通常の歩行に戻る訓練をします。荷重を決めるのも、運動のときと同じように、翌日に痛みを残さない範囲でなるべく早く荷重を増やしていきます。そして強い痛みを感じなければ、その感覚を限度に歩く練習をしましょう。
片足だけを手術した人は松葉杖をはずして構いませんが、手術した方の足を反対の足より後ろに引かないでください。手術した方の足が、反対の足より後ろに行くと足首も親指のつけねの関節も体重で背屈を強制されることになり、体重がかかりやすくなるばかりでなく無理な力が骨の接いだ部分に集中します。
また、両方を手術した人は、家の外では、まだ松葉杖を手放さないで下さい。