外反母趾の手術自体は、片足を行うのも、両足1度に行うのも支障はありません。両足の場合は、麻酔は1回で済みますし、入院や治る期間も少しは長くなりますが倍にはなりません。また、痛さのも倍にはならないので、2回痛い思いをするよりよいでしょう。ただ、手術後2、3週間の不自由さは大きく違います。
片足ずつ手術するならば、外反母趾の手術の翌日から松葉杖で、歩行が開始できます。手術しない方の足で、体重を支えられますから、松葉杖をつけば、歩くのにさほどの支障はありません。手術した方の足も、踵はついて構わないので、松葉杖をついて歩くのにさほどの練習はいりません。
両足だとそうはいきません。手術の歩行の時、どちらかの足が一方の足を助ける、というわけにはいかないので、両方とも踵だけで立つことになります。踵だけついて足先を持ち上げるというのは、結構疲れて大変ですし、重心が後ろに行ってしまい、松葉杖をついたとしても最初は立つことさえ、おぼつかないのです。
そのために両足を一度に手術するなら術後2、3週間入院するか、自宅で介助してくれる人が必要になるでしょう。